少子化などの影響から、採用活動に苦戦している企業も多いでしょう。
より多くの求職者を集めるには、企業側も努力や工夫を凝らす必要があります。そこで注目したいのが、Youtubeを活用した採用活動です。学生にとってもなじみ深いYoutubeは、採用活動の救世主とも言えます。
そこで今回は、「YouTubeを使った採用活動のメリットやその始め方、注意点など」を一挙にご紹介しましょう。
就活にYoutubeを利用する学生の割合
普段の生活でスマホやPCは、もはや欠かせないものと言えます。
特に、スマホは持ち歩きに便利で多くの学生が所持しており、何気ない調べものや友人との連絡など、日常生活において多くのシーンに活用されている便利なアイテムです。そんな手軽さから、就職活動においてもスマホを活用する頻度が増えています。
就職エージェントのcareer ticket(キャリアチケット)と動画マーケティング会社のプルークスが合同で行ったアンケートによると、学生が就職活動にスマホを活用した時間は「2時間以上3時間未満」との回答が最も多く、2019年に比べてその割合が8ポイントほどアップしていることがわかりました。
このことからも、求人活動においてスマホの活用が重要なカギを握っていると言えるでしょう。
参照:【リリース】レバレジーズ・プルークス合同調査リリース(2020年)
さらに、採用動画を見たことがあると回答した学生のうち、約5割がYoutubeを利用したことがあるという結果も出ています。
学生にとってYoutubeは身近な存在である可能性が高く、採用活動に積極的に取り入れることで、より効率よく企業アピールできるのかもしれません。
Youtube採用の魅力、利用メリット
多くの学生が就職活動にYoutubeを活用していることがわかったところで、続いてはYoutube採用の魅力や、利用メリットを詳しく見ていきましょう。
手軽に視聴できる
Youtubeを使った採用活動の魅力は、なんといっても学生にとって企業との距離感が近いと感じられる点です。
また、興味のある企業を簡単に検索できることも、学生に浸透しやすい理由なのかもしれません。
わかりやすい
動画採用は、編集作業で要点をまとめたものが配信できるので、わかりやすさにも長けています。
また、Youtubeは生配信を行うことも可能なため、採用活動だけでなく、学生からの質問を取り入れた説明会などを開催し、より企業への理解を深めてもらうこともできます。
職場のリアルな雰囲気を伝えやすい
Youtubeでの動画配信は、会社のリアルな雰囲気を伝えるにもぴったりなツールです。
社内の様子を映すことで、文章だけでは伝わりにくいリアルな現場を見てもらうことができます。
普段の就労風景などを動画に入れ込み、学生自身が企業で働いているイメージを膨らませてもらいましょう。社員インタビューを企画して、よりリアリティを追求するのも面白いアイデアです。
ミスマッチを軽減できる
Youtubeを活用してありのままの社内雰囲気を伝えることで、学生にとってその会社が自分にマッチしているのかどうか判断しやすくなります。
うまく会社の雰囲気や魅力をYoutubeで伝えることでミスマッチが減り、効率的に採用活動ができるでしょう。より忠実に会社の雰囲気を学生に伝えるため、できるだけ普段の社内風景を撮影するのがコツです。
他企業との差別化
同じ業界の企業が同じ媒体を活用して求人活動を行っている場合には、自社だけがYoutubeを利用することで、ライバル企業との差別化をはかることができます。Youtubeを活用することで、より企業のイメージが伝わりやすく、学生にとって印象に残る可能性が高いでしょう。
とはいえ、求人活動においてもYoutubeという手段が浸透しつつあるため、もしも他企業がYoutubeを配信していた場合には、工夫を凝らした動画を作成することで、差別化することができます。例えば、音楽にのせて説明を繰り広げるノリのいい動画やストーリー仕立ての動画など、学生の印象に残りやすいユニークな動画を企画してみるのもいいでしょう。
Youtube採用のデメリット
メリットが多くあるYoutube採用ですが、もちろんデメリットもあります。どんな点がデメリットなのかチェックしていきましょう。Youtube採用の良し悪しを把握して、うまく活用することが大切です。
動画作成には時間と費用が必要
動画を作成するには、ある程度時間が必要です。企画構成を練り、撮影や編集といった作業が必要なため、数カ月かかる場合もあります。また、撮影にかかる人件費や機材をそろえる費用なども必要になるので、ある程度の出費は発生します。
動画が企業のマイナスイメージにつながることもある
企業としてはよい印象の動画だと感じても、学生からするとマイナスなイメージとして伝わってしまうこともあります。
例えば、社員同士が気兼ねなく談笑しているシーンが、学生からすると軽い印象に感じたり、ハキハキとあいさつをする姿がキツイ印象を与えたりと、その受け取り方にはさまざまなものがあることを覚えておきましょう。
Youtube採用の始め方
Youtube採用を取り入れようと思っても、やり方がわからなければ始められません。そこで、ここでは具体的なYoutube採用の始め方を、手順を追ってご紹介していきます。
まずは企業アカウントを作成しましょう
Youtube採用を始めるには、アカウントを作成しなければいけません。
手順2:ログインしたページで管理画面の「設定」からチャンネル開設を行いましょう。
手順3:「新しいチャンネルを作成する」というボタンを押して、ブランドアカウントを作成し、細かい設定をすれば完了です。
「ブランディング」という機能で、アイコンやアカウントの基本説明が入力できるので、企業のロゴを使用したり、概要説明したりと、学生に伝わりやすい工夫を凝らしてみてください。
スケジュールを立てて予算を組む
Youtubeのチャンネル開設ができたら、どんな動画を配信するかやいつ撮影するかなど、具体的なスケジュールを決めていきます。あらかじめ公開日を決めてから逆算してスケジュールを立てるのがコツです。公開日に必ず間に合うよう、余裕を持たせたスケジュールを心がけましょう。
大体のスケジュールが決まったら、動画作成にかかる予算もしっかりと組みます。撮影に参加する人材や機材などを含めた金額を算出していきましょう。万が一の追加出費に備えて、余裕のある予算を組んでおくことが重要です。
動画撮影のノウハウがなく不安な場合には、採用支援を専門とする株式会社キャリアマートのような外部の企業に委託することもできます。その場合には、委託した企業としっかり連携を取って動画作成をしましょう。もちろん、費用の確認も忘れずに行うのが鉄則です。
撮影と公開
計画したスケジュールにそって実際に撮影を行います。予定していた撮影がすべて終わったら編集作業を施し、配信できる形に整えていきましょう。
編集作業が終われば、あとは公開日を待つのみです。
導入する際の注意点
アカウントを作成すれば気軽に始められるYoutube採用ですが、導入する際には注意点もあります。せっかくのYoutube採用を成功に導くために、どんなことに注意すればよいのかをご紹介しましょう。
ビジネス用と一般のアカウントには違いがない!
Youtubeのアカウントは、企業と一般の方が開設したものとの違いがありません。学生たちにより効率的にアピールできるよう、ブランドアカウント名は企業名に設定してわかりやすくしましょう。
一般のアカウントとの差別化をはかりたい場合には、一部大手企業などが開設可能と言われている「公式ブランドチャンネル」と呼ばれるものが存在しています。この「公式ブランドチャンネル」についての詳細な説明は一般明記されていないため、「Googleアカウントチーム」というGoogleの相談専用窓口に問い合わせてみてください。
目的やコンセプトの設定
目的やコンセプトが定まっていないまま動画を配信すると、その意図が学生に伝わりづらくなるので注意しましょう。
Youtubeで動画を配信する前に、しっかりと目的やコンセプトを設定しておくことも重要ポイントです。
youtubeだけでは力不足の場合もある
いくらよい動画を配信したとしても、Youtubeだけでは力不足なケースがあります。より多くの学生の目に留まるよう、Twitterやfacebookなど、さまざまなSNSを活用して、動画の存在を広めることも覚えておきたいポイントです。
まとめ
今回は、Youtubeを用いた採用活動について、メリットや注意点などをご紹介しました。
紙媒体などとは違った魅力が詰まったYoutubeでの採用活動は、これからどんどん需要が高まっていくかもしれません。社内のリアルな風景を盛り込んだり、わかりやすさを追求したりして、オリジナリティあふれる動画を作成しましょう。
動画作成などのノウハウがない場合には、採用支援を行う株式会社キャリアマートなどのプロに力を借りるのもおすすめです。
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