新卒採用市場では採用形態の多様化により、それに応じて続々と多種多様なサービスが出てきている状況です。
現在沢山の形態の採用サイトが溢れており、自社に何が適切なのか、何が向いているのかがわからない人事様も多いのではないでしょうか。
施策も変わっていく中で、今回は注目すべき採用サイト「Future Finder(フューチャーファインダー)」の特徴やメリット・デメリット、導入事例について解説します。
- 1 Future Finder(フューチャーファインダー)とは
- 2 Future Finderの料金体系
- 3 Future Finderの特徴3つ
- 4 他ダイレクトリクルーティングサイトの違い
- 5 Future Finderのスカウト機能
- 6 Future Finderで利用できるイベント
- 7 Future Finderのメリット・デメリット
- 8 Future Finder採用決定までの流れ
- 9 Future Finder学生からの評判
- 10 Future Finderの利用に向いている企業
- 11 Future Finderの導入成功事例3社
- 12 Future Finderと連携可能な採用管理システム
- 13 まとめ
Future Finder(フューチャーファインダー)とは
Future Finder(フューチャーファインダー)とは151問からなる心理統計学による自己分析を学生が実施し、その自己分析の結果と企業側の自社で定着・活躍している社員の特性を分析する「組織診断」から算出したデータを基に、活躍可能性の高い学生と手間なく会うことができる「新卒就活マッチングサイト」です。
画像引用:Future Finder
2005年から2020年までの間に348件のメディア掲載の経歴もあり、知名度を徐々に拡大しています。
Future Finderの料金体系
無料トライアル (3日間) |
成果報酬型プラン | 定額掲載プラン | |
学生検索 | 〇 | 〇 | 〇 |
学生プロフィール閲覧 | 〇 | 〇 | 〇 |
求人原稿作成 | × | 〇 | 〇 |
スカウトメッセージ原稿作成 | × | 〇 | 〇 |
オファー送信 | × | 〇 | 〇 |
応募者管理 | × | 〇 | 〇 |
無料トライアル(3日間)
0円でお試しできる3日間の無料トライアルもあり、有料プランより機能の制限はあるものの、適合学生の検索やプロフィールの閲覧が可能となっています。
成果報酬型プラン
有料プランには成果報酬型プランと定額掲載プランの主に2つあり、両方とも求人掲載後の運用サポートが充実しています。
成果報酬型プランではリスクなく採用活動を行うことができ、サイト内のイベント日程の更新・スカウト配信代行等採用活動における工数削減が可能です。
定額掲載プラン
定額掲載プランでは、優秀な学生を低単価で採用することができます。
成果報酬型プラン、定額掲載プランともに企業ごとの採用人数や採用形態によって料金が異なるため、詳しくはこちらにお問い合わせください。
Future Finderの特徴3つ
続いて、Future Finder(フューチャーファインダー)の特徴となる部分を3つ紹介します。
理系学生数が多い
13万人の登録学生数の内37,500人が理系の学生です(登録数は22卒実績を踏まえた23卒計画値)。
登録学生数の3割以上が理系学生の媒体は珍しい他、登録企業数も約500社と競合が少ないため、まだまだブルーオーシャンとなっています。
自社で活躍する学生を特定し、絞り込んでアプローチできる
企業側は診断ツールを使い求人ごとに採用ターゲットを設定することができ、学生側は自己分析を行います。その学生の診断結果と企業の採用ターゲットから、過去の学生・企業データを基に学生の活躍可能性を割り出すことが可能です。
その活躍可能性にプラスして学生の希望する業種・勤務地や、企業のターゲットとする出身大学・専攻でターゲットを絞りスカウトを送ることができるため、エントリー前のミスマッチの防止や採用効率向上を図ることが可能です。
また適合度の高い学生に求人情報が優先表示され、より自社の採用ターゲットに近い学生にアプローチ可能なシステムになっています。
手間なサイト運用、スカウト配信を代行してもらえる
Future Finder(フューチャーファインダー)の事務局では求人作成やスカウトの原稿作成、配信代行も行っているほか、インターンシップや説明会の日程登録も代わりに行ってもらえるため、工数を取られず運用をすることができ、人事の方々からも好評です。
他ダイレクトリクルーティングサイトの違い
一般的にダイレクトリクルーティングサイトは、学生が入力したガクチカなど個人プロフィールを基準にスカウトを送る学生を選びますが、Future Finder(フューチャーファインダー)では匿名プロフィールと自己分析の結果からスカウト対象学生を絞ることが最大の違いです。
性格や価値観も反映した分析のため、仕事内容だけではなく社風のような見えにくい部分も含めた適合度を計ることができます。
他のダイレクトリクルーティングサイトと比較をしたい方は、こちらの記事をご覧ください。
求人サイトや人材紹介のエージェントなどを利用しても「応募は集まるけど企業に適した人材がみつからない…」という人事の方も少なくないはず。 そこでおすすめしたいのが、企業が自社にマッチした人材を直接スカウトできるダイレクトリクルーティング[…]
Future Finderのスカウト機能
Future Finder(フューチャーファインダー)では自己分析から算出された学生の適合性に加え、希望勤務地や業種、特性などから学生を検索し、スカウトを送付することができます。
またスカウトの送付はFuture Finder (フューチャーファインダー)側で代行もしているので、工数不足で中々取り掛かることができない企業にもおすすめの施策です。
Future Finderで利用できるイベント
Future Finder(フューチャーファインダー)を運営している株式会社ジェイックは就活支援の一環として面談や座談会等を多く開催しています。
過去のイベント開催実績としては企業の「母集団を増やしたい」「大手ナビサイトに頼らない採用がしたい」などの声から実現し、参加者全員と会えるを謳い文句としたオンラインマッチングイベントがあります。
最大1回7名、4テーマに分けて開催し、少数で行うことによって企業と学生が双方で会話でき、参加者全員と会えるシステムになっています。
Future Finderのメリット・デメリット
Future Finder(フューチャーファインダー)には、どのようなメリットとデメリットがあるのかについて見ていきましょう。
メリット
- 大手ナビサイトなど従来の媒体では出会えなかったような、なおかつ自社とマッチ度の高い学生と少ない工数で出会うことができます。そのためそもそもがマッチ度の高い学生である他、減った工数を学生のフォローに充てることができるため、内定辞退率の減少を図ることができます。
- 年間掲載企業数は500社限定となっているため、他採用媒体より目に留まる率が高くなっています。
デメリット
- 大手ナビサイトに比べて知名度が低く、登録学生数も少ないため、Future Finder(フューチャーファインダー)一本での採用活動は行いづらい点です。
Future Finder採用決定までの流れ
まずFuture Finder(フューチャーファインダー)に掲載するまでの流れは以下の4つです。
- 導入に向けたお打ち合わせ
Future Finder(フューチャーファインダー)は企業によりプラン・金額が異なるため、まずは導入に向けたお打ち合わせが必要となります。 - アカウント発行
求人情報の掲載から学生とのやり取りのための企業アカウントが発行されます。 - 求人情報の登録
学生が検索をした際の企業情報や求人情報を入力し、企業ページを作成します。 - 求人情報掲載
実際にFuture Finder(フューチャーファインダー)内で掲載され、学生の目に止まる形にします。
掲載後は採用決定まで担当者がサポートを行うので、利用に不安な人事様にも安心してご利用頂けます。
Future Finder学生からの評判
学生からの評判には良い点と悪い点が存在します。それぞれ見ていきましょう。
良い点
- 高い精度の特性分析を受けることができる
- 相性の良い企業を見つけることができる
- ガクチカではなく適合度でスカウトを送ってもらえる
学生からして見れば、他のダイレクトリクルーティングサイトよりも、より自分とマッチし、活躍可能性のある企業を発見できることにメリットがあります。
悪い点
- マッチ度が高くても希望職種からのオファーであるとは限らない
- 企業からのメールが多すぎる
- 同じ企業からの複数オファーがある
以上の声が挙げられています。ただ、メールが多い点に関しては学生側の個別設定で変更も可能です。
Future Finderの利用に向いている企業
Future Finder(フューチャーファインダー)は、以下のような企業に向いています。
- 大手ナビサイトでの母集団形成に課題がある企業
- 自社の求めるターゲット学生に出会えない企業
- 工数不足で追加施策に踏み込めない企業
認知度や工数を気にすることなく、自社の欲しい学生像に近いターゲットに直接アプローチ可能なため、採用効率や費用対効果を見込めます。大手企業の掲載ももちろんありますが、中小企業に特におすすめです。
Future Finder(フューチャーファインダー)の料金プランについて問い合わせる
Future Finderの導入成功事例3社
Future Finder(フューチャーファインダー)を導入し、採用に成功した事例を3社紹介します。ぜひ、自社の状況と照らし合わせてみてください。
業界:住宅 K社
≪導入前の課題≫
- 採用目標人数が過去最多となったうえ、例年よりも優秀層の学生へのリーチも目標となったため、量と質の両方を例年以上に追いかける採用となった。
≪施策内容≫
- 適性の高い学生へスカウトでアプローチをし、WEB説明会の視聴促進を行った。
≪導入後の成果≫
- Future Finder(フューチャーファインダー)経由の内定は7名。そのうち全員が内定承諾してくれた。
- 適合性の高さもあり、役員面接通過率100%や他媒体の2倍の進捗率など、社風にあった学生を効率よく採用することができた。
- 適性の高い地方の学生にもスカウトを送ることで、東京の学生のみならず地方の学生の採用にも成功した。
業界:コンサルティング、設計・施工 E社
≪導入したきっかけ≫
- 適合性という軸でマッチする学生はどんな学生なのかを知れることがメリットだと感じた。
≪施策内容≫
- 通常の人材紹介よりもコストを抑えて採用することができた。
≪導入後の成果≫
- 10名の内定者のうち5名がFuture Finder(フューチャーファインダー)経由の採用。内定率40%・辞退者0を達成し、適合性の高さを実感した。
業界:IT・通信(ソフトウェア) D社
≪導入前の課題≫
- 早期の母集団形成に苦戦した結果、説明会を乱発してしまい採用活動が長期化してしまった。
- 例年課題として内定承諾率の低さが挙げられていた。
≪施策内容≫
- 解禁前のイベントもFuture Finder(フューチャーファインダー)で集客し、採用活動を早く終息するように計画した。
≪導入の成果≫
- 7名の内定出しのうち、5名が承諾という結果に。承諾率は7割を超え、内定承諾率の向上に繋がった。
Future Finderと連携可能な採用管理システム
Future Finder(フューチャーファインダー)と連携できる採用管理システムがあれば、より使いやすく便利に利用することができます。そこで、Future Finder(フューチャーファインダー)と連携可能な採用管理システムについて解説します。
sonarATS
Thinkings株式会社が運用する「sonar ATS」にて、Future Finder(フューチャーファインダー)と連携することによってFuture Finder(フューチャーファインダー)からエントリーのあった学生の情報を取り込み、情報の一元化を可能にしました。
リアルタイムでの連動により、学生側もスムーズな連絡や説明会の予約が可能となったため利便性の向上が図れます。
sonarATSの特徴やメリット、料金など詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
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クラウドハウス採用
株式会社Techouseが運営する「クラウドハウス採用」はFuture Finder(フューチャーファインダー)をはじめ、OfferBoxやONE CAREERのような多数の求人情報サイトや求人検索エンジンと連携が可能な採用管理システムです。
独自研究によって開発されたアルゴリズム対策によって、細部までこだわったレイアウトの自社採用サイトを作成することが可能な他、応募者管理や連絡に関する機能も搭載しており、これ一つで集客から採用管理までを行うことができます。
まとめ
今回は、新卒採用の新しいスタイルのFuture Finder(フューチャーファインダー)の仕様やメリットデメリット、導入企業例等の紹介でした。
採用媒体や手法は現在も増え続けており、その中から自社に合った手法を見極めることが採用成功の大きなポイントにもなります。
過去の記事では今回紹介したFuture Finder(フューチャーファインダー)以外の手法の紹介も行っていますので、そちらも是非ご参考ください。
こちらの記事では、今注目のダイレクトリクルーティングサイト「キミスカ」について紹介しているので、あわせてご覧ください。
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