中途採用を実施する中で、どの転職サイトで採用活動を行うかが重要です。しかし、現在たくさんの採用手法・採用ツール、サイトが誕生しているため、どれが自社に合うのか非常に迷われるかと思います。
そこで今回は、利用者からの満足度が高い「エン転職」について、特徴や掲載料金・他社採用成功事例などを解説します。転職サイトの選定に迷っている企業にとって有益な情報を紹介しますので、ぜひお読みください。
エン転職とは
エン転職は、エン・ジャパンが運営しており、雇用のミスマッチをなくし、一人ひとりの力がフルに発揮される世の中をつくるために生まれた転職サイトです。
また、株式会社oricon MEが発表した「2022年 オリコン顧客満足度調査」の転職サイトランキングにおいて、顧客満足度第1位に選ばれました。
この転職サイトランキングは、「サイトの使いやすさ」「検索のしやすさ」など4つの評価項目で構成されており、エン転職は4項目すべてで第1位に選ばれ、ユーザーからの高い評価を得ている転職サイトになります。
会員データ
エン転職は、1000万人もの会員登録者がおり、その内の約7割が35歳以下の若手転職者になります。また、経験職種・業種には偏りがなく、さまざな経験・能力を持つ会員が登録しています。
画像引用:エン転職企画書より
若者が使いやすいと感じるポイントとしては、エン・ジャパンが運営する「カイシャの評判」という口コミサイトと連動しており、企業の”リアル”な情報を見ることができます。
他にもハッシュタグ感覚で仕事を探せる「働きがい検索」など若者の利用者が多い、エン転職ならではになります。
エン転職 掲載料金
エン転職の基本形態は「求人広告」となっており、求人広告に掲載をする際に料金が発生するため、何名採用をしても料金は変わりません。エン転職の料金詳細は下記のように4つの企画に分かれています。
企画 | 掲載料金 1クール(4週間) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全国・関東版 | 関西・東海版 | 九州・その他地域 | |||||||
基本企画 | 基本企画 | 基本企画 | |||||||
S | 80万円 | 80万円 | 80万円 | ||||||
A | 50万円 | 47万円 | 35万円 | ||||||
B | 38万円 | 36万円 | 26万円 | ||||||
C | 28万円 | 26万円 | 20万円 |
基本企画
エン転職の掲載期間は1クール、4週間のプランが基本企画になっています。料金プランは「全国・関東版」、「関西・東海版」、「九州・その他地域版」の3つの地域区分に分かれています。
S 企画
エン転職の最上位企画になります。職種カテゴリーの1ページ目が確約されている上位表示オプションに加えて1400通のデイリースカウト配信もついています。そのため、掲載にプラスして求職者に直接アプローチが可能で、母集団を形成していくのにぴったりな企画です。
A企画
エン転職で一番人気の企画になります。求人サイトの中で画像付きの掲載ができ、求職者に視覚情報から魅力訴求をできることが特徴です。
また、840通のデイリースカウト配信がついているため、求職者に直接アプローチをすることができ、効率的に人材を集めることが可能です。
B企画
初めて利用をする企業に一番おすすめなのはB企画です。シンプルな設計でありながらもエン転職の基本的な標準機能はお試し頂けるプランになっています。
また、420通のデイリースカウトがついていて、初めて利用する企業でも効果を実感できることがポイントです。
C企画
予算を多くかけることができない企業や、とにかく掲載をしたい!という企業にぴったりな企画となっています。
上位4位企画との大きな違いとしては、狙った人材にダイレクトにメールを送る「スカウトメール」の機能が標準装備されない点です。それ以外では、求人内容も詳細に入力をすることができますので、求職者にしっかりと魅力を訴求できます。
オプション料金
基本企画とは別で、オプション企画を追加することができます。オプションを組み合わせることで様々なアプローチをすることができます。
オプション | 料金 |
---|---|
カテゴリー追加 | 10万円 |
スカウト追加 | 10万円~30万円 |
メルマガ | 10万円~20万円 |
バナー・トピックス | 5万円~60万円 |
カテゴリー追加
求人は1つのカテゴリーに掲載されますが、1原稿につき、最大3つのカテゴリー追加が可能なオプションになります。
掲載求人に繋がる導線を増やすことができる為、求人を見てもらう機会を増やせます。
スカウト追加
サイトに登録されている求職者に対して、スカウトメールを送ることができます。
掲載をして応募を待つだけではなく、企業側からスカウトを求職者に送ることで直接アピールすることができます。掲載期間内であればいつでも利用することができます。
メルマガ
「各種メルマガ」では、応募を増やすオプションになります。
自社の求人をメルマガでご紹介することで露出を増やすことができ、応募数アップに繋げることができます。
バナー・トピックス
サイト上にトピックスとして表示をすることができます。バナーに表示されることができ、露出度がアップすることが可能になります。
エン転職の特徴・強み
エン転職では、採用成功のゴールは「入社後の活躍まで」と考えており、入社した人材がしっかり定着をし、その後活躍することを目的として作られたサイトです。
このゴールを実現させるために、「集客力」「訴求力」「離職率」の3つの特徴があります。
集客力
エン転職の会員数は、日本最大級となる1000万人にまで上ります。
さらに、エン転職に求人を掲載すると、登録者数が約450万人いる女性採用向け転職サイトの「エン転職WOMAN」にも同時掲載をされます。2つのサイトから求職者に見てもらえるため、発見率が高いのが特徴です。
訴求力
エン転職では、ターゲット人材からの応募獲得のために、「露出」にこだわっています。
他の求人媒体では、掲載料金が高い企画の方が検索された時に上位表示されますが、エン転職では、どの企画においても新着求人は必ず検索結果ページの1ページ目に表示されます。
画像引用:エン転職「エン転職の掲載件数は?」
離職率の低さ
エン転職では、「社員や元社員の口コミ」や「実際の雰囲気を伝えるための15秒動画」「取材コメント」など入社後にミスマッチをなくすための施策がさまざまにあります。
どの企画においても、求人詳細情報を記載することができます。多彩な情報の中から、自分に合った企業に求職者がエントリーを行うため、入社後のギャップを減らすことが可能になっています。
画像引用:エン転職「エン転職の掲載料について」
エン転職に掲載するメリット・デメリット
エン転職に掲載するメリットとデメリットを紹介します。
メリット
エン転職に掲載するメリットは、会員の約7割が35歳以下のため、若手採用を積極的に行えることができる点になります。
また、選考中の工数・ストレスを軽減する豊富な機能がエン転職にはあります。面接日程の調整や面接前の事前連絡や当日のドタキャンなど面接までの人事工数は年々増えてきている中で、面接日程を登録する機能などがあり、人事工数を削減することができます。
デメリット
エン転職のデメリットとしては、経験者採用やハイクラス人材の採用には向いていない点になります。25歳以下の登録割合が約35%と第二新卒層も多く、経験者採用やハイクラス人材の採用が難しいかもしれません。
ただ、ハイクラス人材を採用したい場合は、エン・ジャパンにはエン転職以外にもハイクラス層サイトや女性向けサイトがありますので、そちらを合わせて活用することをおすすめします。
エン転職のスカウトメール
エン転職には、S〜Cまでの基本企画があり、そのうちS~Bの3企画の基本プランの中にスカウトメールが含まれています。
スカウトメールは、各企業が求職者に対して送ることができ、条件を絞って求職者にアプローチをすることができます、また、通常のスカウトメールとは別に、デイリースカウトメールもあります。
デイリースカウト機能とは、エン転職が各企業の要件に近い人材を毎日自動でお知らせをしてくれ、その人材にメールを送ることで効率よくスカウトメールを送ることができます。
スカウトメールの効果的な活用方法
エン転職のスカウトメールの効果的な活用方法は、やはりデイリースカウトを積極的に活用することです。
システムによって自動的に抽出されたおすすめ人材の情報が毎日届き、その人材に対してアプローチをすることができます。おすすめの人材を自動で届けてくれるため、アクティブ人材を検索したり、自社の求人にマッチしそうな人材を探したりする手間がなくなり、効率的に求職者にアプローチすることができます。
他の転職サイトとの違い
ここまでエン転職について説明してきましたが、他にもたくさんの転職サイトがありますので、よく比較に上がるマイナビ転職とリクナビNEXTとの違いを紹介します。
マイナビ転職の違い
マイナビ転職は、35歳以下の登録者数が約56%とエン転職同様に若手採用に強い転職サイトになります。
マイナビ転職では、転職フェアなどを積極的に行っており、エリア採用に強いのが特徴の1つになります。地方採用を積極的に行いたい企業などは、マイナビ転職を検討してもよいかもしれません。
リクナビNEXTとの違い
リクナビNEXTは、業界でも古くからある転職サイトになります。そしてエン転職との違いは若手からベテランまで幅広く登録している点です。
若手だけでなく幅広い年齢層を採用したいと考えている企業にはリクナビNEXTを検討してもよいかもしれません。各企業の人材要件に合わせて転職サイトを使い分けることが採用成功の近道になるため、しっかり調査してから選定するようにしましょう。
エン転職がおすすめの企業
では、エン転職はどんな企業におすすめなのでしょうか?
若手採用を積極的に行いたい企業
エン転職がおすすめの企業は、やはり若手採用を積極的に行いたい企業におすすめになります。
若手会員登録数が全体の7割であることから若手採用を行い、今後企業の中心になる人材を採用することができる可能性が高いです。
入社後の定着率を上げたい企業
エン転職は入社後の定着率が高く、採用を行い、早期退職をするリスクを減らせます。
企業が正直で詳細な情報を求職者に提供することで入社後活躍の可能性の高い採用を行い、入社後のギャップを防ぎ、結果として入社者の長期定着に繋げることができます。
エン転職に掲載するまでの流れ
エン転職に掲載するまでの流れですが、掲載までの日にちは大体2週間かかります。
1,お問い合わせ
まず、エン転職のサイトや取扱のある代理店に問い合わせしてください。
2,打ち合わせ
エン転職の担当者が事業戦略や採用計画を伺い、企業の状況に合った企画を選定します。
3,ディレクター・コピーライターによる取材
企業の魅力を最大限に引き出し、入社成功確率を高めるため、専任チームが取材を行います。
4,原稿の作成
ディレクターが行った取材をもとに、原稿を専任コピーライターが求人原稿を作成します。
5,掲載開始
掲載開始曜日は、毎週月曜日と木曜日です。(祝祭日により、一部変則する場合あり)
エン転職の評判・口コミ
実際にエン転職を利用した企業と求職者の口コミを見てみたいと思います。
企業の評判・口コミ
- 採用単価を踏まえると、低価格で当社にマッチした方からの応募が多いので、こんなに良いものは他になかったです。
- 営業の方にフォローしていただき、原稿を作成しましたが、原稿の表現を変えるだけでここまで効果が出たことに驚きました。
- 毎週の振り返りを営業担当の方がしてくださり、状況に応じて改善策を一緒になって考えてくれました。
企業側の評判を見ると、エン転職では営業担当のフォローが非常に手厚く、各社採用成功へと繋がっているようです。
参照:エン転職「採用成功事例」
求職者の評判・口コミ
- 事前に企業の情報を把握できるから、ミスマッチが起きにくいと感じた。比較的早く転職先を決断することができました。
- 入社して1年しか経っていなかったので転職できるか不安でしたが、担当者のサポートのおかげで頑張ることができました。
- 個人的に転職の際に一番重視している点が人間関係・社風なので、そういった点が求人から感じ取れるのが良かったです。
参照:転職サイト比較Plus/ナビナビ
求職者からの評判では、詳細に求人情報が書かれているため、ミスマッチ防止に繋がっており、充実度も高いようです。
エン転職の採用成功事例
エン転職を利用した企業の成功事例を紹介します。掲載検討している企業は実際に採用成功につながった企業の事例を参考にしてください。
食料品メーカー
<導入前の課題>
意欲のある人材からの応募を増やすことが課題でした。
<施策内容>
導入したのは「インタビュー記事」です。
より詳細な情報を伝えて入社意欲を高め、マッチする人材を集めたかったため導入しました。
<導入後の成果>
「インタビュー記事」の活用で、意欲の高い人材の見極めに成功しました。
IT・ソフトウェア
<導入前の課題>
採用上の競合が多く、ターゲット人材からの応募が獲得しづらいことが課題でした。
<施策内容>
求職者へ直接アプローチできる「スカウトメール機能」を活用しました。
プランにスカウトメールがついてており、追加費用ナシで利用ができました。
<導入後の成果>
他のサイトにもスカウトメール機能はあるのですが、返信率は1%行くか行かないか程度でしたが、エン転職だと約7倍の効果が出ました。
設計
<導入前の課題>
過去、複数の媒体で採用を行なっていたが、入社した社員の定着率に課題がありました。
<施策内容>
正直・詳細な求人広告づくりにこだわるエン転職には、入社後のギャップを防ぐ目的で、「仕事の厳しさ」を伝える項目があります。
あらかじめ仕事の大変さを理解した方からの応募を促進しました。
<導入後の成果>
経験はないものの、真摯に仕事に向き合う人材の採用に繋がりました。
エン・ジャパンが展開しているサービス
エン・ジャパンでは、エン転職の他にもさまざまなサービズを運営しています。
enミドルの転職
enミドルの転職は、ミドル世代を中心に今までのキャリアを活かした転職をサポートしているサイトです。人材紹介会社が保有している案件と、企業に直接応募できる求人が掲載されています。
ミドル世代向けの求人を国内最大規模で掲載しており、経営幹部・CxO・部長クラスの募集など年収1000万円を超えるハイクラス求人も豊富にあるのがenミドルの転職になります。
AMBI(アンビ)
AMBI(アンビ)は、高いポテンシャルを持つ若手人材をターゲットとした求人情報サイトになります。
幹部候補や次世代リーダー・マネージャー向けの求人をはじめ、早期にレベルの高い仕事に挑戦できる環境が整ったハイクラス求人だけを厳選して掲載しています。
enウィメンズワーク
enウィメンズワークとは、正社員登用をめざす女性のための求人情報サイトになります。
正社員として働くことを希望する女性のために、「正社員」または「正社員登用あり」の求人情報のみを掲載しています。なかでも求職者が見つけにくい「オフィスワーク系職種」の求人情報を多数掲載し、探しやすく、わかりやすく紹介するサイトになっています。
参照:エン・ジャパン
まとめ
ここまでエン転職について紹介してきましたが、エン転職以外にも転職サイトは複数存在し、中途採用を検討している各企業の人材要件に合う転職サイトを活用することが重要になります。
そこで下記の記事では、求人広告媒体を比較していますので、是非採用活動の参考にしてください。
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