母集団形成とは?新卒採用で成功する具体的手法12選

【新卒採用】成功する母集団形成の具体的な手法12選

今回のテーマは『母集団形成のための戦術』です!

皆さま、「母集団形成」というワードを聞いたことがありますか?母集団形成とは、自社の採用情報を採用したい学生に的確に届けて、自社に興味を持つ学生を集めることをいいます。

そこで今回は

「今年から新卒採用を行うが、母集団形成についてよく分からない」
「毎年新卒採用は行っているが、母集団(エントリー)が目標値に達しない」
「次年度に向けて何か効率的・効果的な方法は無いか」

というお悩みを抱えている方へ向けて、「母集団形成」と共にエントリー数を増加させる方法について詳しくお伝え致します。

母集団形成とは

まずそもそも、母集団形成とは何でしょうか。

採用活動における母集団とは「自社の求人に興味を持ち応募してくれる人」形成は「集めること」をさします。つまり、母集団形成とは、自社の求人に対して興味を持っている応募者のエントリーを集めることになります。

しかし、多くの応募者を集めても採用したい人材がその中にいなければ、意味はありません。応募者の「量」だけでなく「質」を高めた母集団の形成が、採用成功の鍵となります。

母集団形成に着目する際は、人数はもちろんですが、いかにして自社が欲しい学生にアプローチをするかが重要なのです。

新卒採用における母集団形成の位置づけ

母集団形成は採用において重要ですが、なぜそんなに重要なのか?それは採用における採用プロセスから位置づけを見ることで理解ができます。

採用活動におけるファーストステップ

以下の3ステップを滞りなく進めていくことが基本的な採用プロセスです。

『学生を集める』→『企業に惹きつける』→『学生を選定する』

そして母集団形成とは、この中の『学生を集めること』に匹敵します。つまり採用のスタート地点だということです!

採用活動を行う企業側からしてもある程度、自社とのマッチ度を検討する必要があるので応募者の選別も行う必要があります。そのために、母集団形成を効率的に行い見極めるための選択肢を増やす必要があります。

約半数の企業は母集団形成に満足できていない

しかし、実際には企業の54.5%が、前年よりセミナー参加者が減った・大幅に減ったと感じており、約5割の企業が母集団形成の結果に満足が出来ない程、母集団形成を十分に行う事が、厳しい状況となっております。

母集団形成の状況

– セミナー参加者数が前年より「減った」企業が過半数(計54.5%)。「増えた」2割弱(計19.8%)。
– 本選考応募者数も「減った」が半数以上で (計53.3%)、「増えた」企業は1割台にとどまる(計16.9%)。引用:ディスコ

採用における一番の課題は「母集団形成」

母集団形成は、ファーストステップでありながら、採用活動の最終的な成功を左右する際重要ポイントでもあります。

しかし、採用を行っている企業の「採用活動全体」においての課題で見ても、企業の73.0%が課題は母集団形成と回答しており、特に24卒時には22卒、23卒時と比べても突出して「母集団形成」に悩んでいる企業が多く存在することがわかります。

採用における課題一番は母集団形成

ディスコ:2024年卒採用活動の感触等に関する緊急企業調査

このことからも、「母集団形成」とは、採用活動において目標達成を左右する程重要なステップと言えます。

しかし、ただエントリーを集めればいいという事ではなく、エントリーした応募者とのマッチングの率も非常に重要となっています。では、どのように母集団形成をすれば良いのでしょうか。

母集団形成の始め方は?

採用方針が各企業によって異なるように自社に合う母集団形成の方法も異なってきます。まずはどのような学生が欲しいかを明確にし、そのペルソナに向けた情報をまとめるのが先決です。

上記の施策(ツールや媒体)をフルで活用している企業は、おそらくいないかと思いますが、母集団の増員を目標通り集客している企業では、上記のいくつかの施策やツールを駆使して母集団形成を行っています

しかし、むやみに情報を発信していると、間口が広すぎるあまり必要な学生に対して十分情報が届かないことにもなりかねません。

そのため、まず最初はどのような学生が欲しいか、ターゲットを明確にし、そのターゲットに対して、適切なアプローチ方法を取るのが最も効果的です。

母集団形成を成功させるカギ

新卒採用において母集団形成は、採用成功の結果に直結する非常に重要なフェーズです。ではどのように母集団形成を成功させるのでしょうか?

採用ターゲットの明確化

まずは、どのような層の学生にアプローチしたいか、ターゲットを明確にする必要があります。

そしてターゲットのペルソナが確定したのであれば、その学生たちが興味を引くような打ち出しやコピー、情報を発信するようにしましょう。そうすることで、より必要としている学生からの応募につながる可能性が上がります。

各媒体へ掲載と知名度の向上

いくら素晴らしい事業や企業力があっても、知名度がないとなかなか学生からの応募は見込めません

発信したい情報が整ったのであれば、各種新卒採用ナビサイトなどへ広告を出し、企業の知名度を上げていき、世間から認知される必要があります。その際、大手のナビサイトへの掲載は、知名度の向上を大いに後押ししてくれます。

新卒の動向を把握するマーケティング

最後に重要なのが、新卒学生がどのように就活をしているか、情況を把握することです。

年度や業種によって、学生の動きは様々です。

そのため、自社で採用したい学生たちがどの様に行動しているかをリサーチし、それに合わせた採用活動を行うことで、効果的に学生からの応募を集められます。

新卒採用の主な母集団形成一覧

現在多くの企業が、ナビサイトをはじめ、多くのサービスを駆使して母集団形成を行っています。では実際に効果があり、各企業が使用している母集団形成の方法な何なのか?解説していきます。

就職サイト

就職サイトの活用は、母集団形成の際に非常に効果を発揮しているため、多くの企業が利用しているツールです。

例えばマイナビやリクナビのような、歴史のあるナビサイトはすでに多くの学生から認知されており、多くの学生にリーチができます

一方で、多くの企業が活用しているため、埋もれてしまうことがデメリットです。ポイントなのは「掲載の仕方・工夫」です。オプションなどを使うことで上位表示されたり、他にも設定の仕方次第で学生から検索されやすくなる場合もあります。

インターンシップサイト

今や採用活動において絶対に外せないものとなったのがインターンシップ

学生が就職サイトで興味のある企業を探す際、その会社がインターンシップを実施していないという時点で検討リストから消えてしまうこともあるんだとか・・・。

最大のメリットは、やはり意欲が高く優秀な学生をいち早く確保できる可能性が圧倒的に高いことにあります!

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25卒インターンシップ

新卒人材紹介(新卒エージェント)

人材紹介の最大のメリットは、何と言っても成果報酬型のため、無駄な費用が発生しない点です。

ただ反対に一人採用した際の費用が高く、会社にもよりますが、100万円前後のコストがかかってしまうデメリットがあります。

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就活キャリア

ソーシャルリクルーティング

ソーシャルリクルーティングとは、SNSを利用した採用のことです。SNSが影響力を増す現代では、運用方法をしっかりと把握していれば、採用活動にも活かすことができます。

ソーシャルリクルーティングの最大のメリットは、費用が実質0円で運用できる点ですが、成果を出すまで長い時間を要してしまう一面もあります。

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ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、直接学生にコンタクトが取れる採用方法です。最大の魅力は一人一人に合ったスカウトメールを送れるため、本当に欲しい学生に質の高いアプローチができる点です。
そのため学生からのレスポンスが良いですが、一方で運用の際には多大な時間が必要となってしまいます。

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合同説明会

直接学生とのコンタクトを取りたい企業には、合同企業説明会がおすすめです。

単独で行うのに比べ、多くの学生が一度に集まるので、より多くのターゲットに出会うことができます。ただ大手企業などが多い場合、中小企業は自社ブースへの集客が困難に感じるでしょう。

マッチングイベント

合同企業説明会よりも小規模で行える、マッチングイベントは中小企業や採用資金が少ない企業にとっておすすめのイベントです。

一度のイベントで50人程度の参加が平均的なため、あまり知名度がなくても、企業の魅力や事業の強みなどをしっかりとアピールできます。多くの人とマッチングできる一方で、採用に直接つながる可能性が低い一面があるので注意してください。

スカウト配信

欲しい人材が明確になっている場合や特定のポジションに配属を想定している場合、スカウトの配信も非常に効果的です。

ナビサイトの掲載ほど露出ができず、多くの応募は見込めませんが、登録学生一人ひとりの質が高い傾向にあります。そのため明確に欲しいターゲットが決まっている場合、効率よく学生とコンタクトを取ることができます。

ただ、ターゲット学生に対してピンポイントで対応するため、作業工数・作業時間は一斉送信と比べると格段に上がります。マンパワー不足だけれどスカウト配信をしたいという企業は「スカウト代行」を利用するとよいでしょう。

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リファラル採用(友達紹介)

社員自ら友人や知人に、自社への入社を勧める採用です。こちらは、どちらかというと中途採用向けです。リファラル採用のメリットとしては、コスト削減と内定辞退率や離職率が圧倒的に低く抑えられること。現役社員のお墨付きということもあり、中にはリファラル報酬を設ける企業もあるほど効果的なんだそうです。母集団形成も社員自身が行ってくれるため、人事担当者の負担軽減も大いに期待できますね!

学内セミナー

特定の学部や専門性に特化した人材が欲しい場合、学部などを絞って学内セミナーを開く方法もあります。

学内セミナーが上手くいくと、その後も定期的に顔を出す機会が得られるため、コンスタントに学生へアプローチが可能になります。そのため、大学の教務課とパイプを作るなど、事前準備を行うようにしましょう。

採用ホームページ

採用ホームページを充実させるのも有効な手段です。

文字数や画像に制限がなく、発信したい情報を好きなように載せられるメリットがありますが、自社のページを浸透させるための拡販も必要になるのが唯一のデメリットと言えます。

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新卒採用アウトソーシング(RPO)

新卒採用における最大の手法が「採用アウトソーシング(PRO)」です。その名の通り、採用活動そのものをアウトソース(外部委託)できるため、いわば貴社の人事担当者が数名増えるイメージです。

アウトソーシング企業と採用についての要件などを詰めた後は、人材会社選定~母集団形成~面接~内定者フォローなど全てをお任せいただけます!

母集団形成で言うと、スカウトメール配信など人事が1件1件行う仕事をそのまま代行依頼できます。貴社の採用業務でキャリアマートにお任せできることはありませんか?キャリアマートは、新卒採用アウトソーシング(RPO)に大変特化しており、様々なクライアント様の採用支援を行っております。

1件1件のスカウトメール送信や条件にあった学生のスクリーニング(選別)。ぜひ弊社に任せて、その『生まれた時間』をもっと面接につかいませんか?

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日時:2023年9月20日(水)14:00~15:00【受付13:50】
会場:Web・ライブ配信(zoom)

【こんな企業におすすめ】
・24卒採用で、自社にあったターゲット学生の集客に失敗してしまった
・採用成功に向けた、集客方法と具体的な採用手法がイマイチよくわかっていない
・改めて、ターゲット学生の見直しを検討している

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まとめ

以上、『母集団形成のための戦術』をお届けしました。採用において、母集団形成とは「スタート」です!スタート無くしてゴールはあり得ません。新卒採用では、適切な母集団形成が採用成功を決めるカギとなります。

大企業では多額のコストを使い大々的に宣伝を行ったり、中小企業では欲しい学生に対してピンポイントでアプローチするなど、企業によって様々な方法を使い分けています。

たしかに、人材採用を行う上で予算が多いに越したことはありませんが、算が少なくても方法によっては優秀な人材を採用することも可能です。

また、しっかりと欲しい学生のターゲット像を選考に関わる人たちの間で明確化し、共通認識をもっておくことも重要なポイントとなります。そのためには採用におけるペルソナを定めておく必要がありますので、こちらの記事も合わせてご参考ください。

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