今回のテーマは、『開封されるメール』についてです。
企業の中には人手不足に悩み、中途採用を積極的に行っていることころもあるでしょう。就職活動の一般的な手段としては、求職者が企業に対して応募するというものです。企業は応募を待っていることが多いですが、逆に企業側から求職者にアクションを仕掛けることもできます。
その手法のひとつであるスカウトメールを効率的に活用し、採用活動を実りあるものにしてください！
スカウトメールとは
まずはスカウトメールについて説明します。
スカウトメールとはいわゆるオファーメール
スカウトメールとは、就職サイトや転職サイトに登録し求職活動をしている方に対して、企業側が面接や面談あるいは研修などのオファーをメールで送ることです。求職活動を行えるサイトを通す以外にも、SNSで直接企業側がアプローチをすることもスカウトメールと呼ばれます。
サイト内に登録してある求職者の情報と企業の採用条件がマッチした場合に、自動的にメールが配信されるサービスを利用することも可能です。これは一定の人数に送る場合に利用すると便利で、求人にマッチした人材に幅広く働きかけることができます。
求職者の目に留まりやすいのは「特別オファー」スカウト
さらに求職者の目に留まりやすいのが、特別オファーとも呼ばれるスカウトメールです。年齢や勤務地、経歴など求人によりマッチした人材に絞り込んで送るため、他のスカウトメールと比べると面接や採用率が上がるでしょう。
スカウトメールの種類
スカウトメールには、いくつかの種類が存在していますので、その時々に応じて使い分けることが効果的になってきます。
オープンオファー
条件などを設定せずに一斉送信する方法のスカウト配信になります。細かな配信対象を設定せずに一度作った文面を使いまわして配信できるため、あまり時間をかけずに行うことができます。
一方でターゲットのまとが絞り切れていないために、どの求職者にも刺さらないスカウトメールになってしまう可能性もあります。
条件一致オファー
年齢や希望勤務地など、条件が一致する求職者に絞り込んで配信ができます。
オープンオファーよりは一部条件が一致しているため、反応がよい傾向にあります。
完全一致オファー
こちらは、条件が完全に一致している人に向けて配信するスカウトメールになります。複数の条件が一致しているため、自社のターゲットに限りなく近い存在となり、上記２つのオファーに比べると反応率は格段に良くなります。
しかし、複数の条件に合わせて送る内容を変えないといけないため時間もかかり、配信対象もごく少数になってしまうといったデメリットも存在します。
なぜスカウトメールは効果的なのか
ではなぜ、採用活動において、スカウトメールが有効的なのでしょうか。
自社ターゲットにマッチした人材にアプローチできる
企業が抱える人手不足の原因には、少子化などの人口減少も挙げられますが、企業にマッチした人材になかなか出会えないということもあります。
その点を考えれば、スカウトメールは効果的な採用活動の手法になります。企業が求める条件とマッチした、或いはその条件により近い人材にアプローチしてくことができるからです。
企業側から積極的にアピールできる
また専門性が高い職種や認知度の低い職種などは、待っているだけで採用活動が進まないこともあります。
その場合、企業側からスカウトメールを送り積極的に活動を行っていくことで、採用へつながる可能性を増やせます。
求職者に新たな可能性を気づかせることができる
若手人材で自分がどんな職業に向いているのか悩んでいる方にも、スカウトメールは効果的。新たな可能性に気づき、踏み出すチャンスとなることもあります。
採用の時短が可能
急に人手が足りなくなった場合、採用のスピードアップが求められることもあります。その際には、直接求職者にアピールすることで応募者を集め、そこから採用までの時間を短くすることも可能です。
開封率があがるタイトル作成のポイント
スカウトメールで第一の関門は、開封してもらうことです。ここからは開封率をアップさせる、引きのあるタイトルを作成するポイントを紹介していきましょう。
ポジティブな文面を心がける
明るい将来が見えるような、ポジティブな文面にする必要があります。
例えば給与面や待遇面などの良いところや、有給消化率や社風などを記載したり、安定を求めている人には安定した会社であることをアピールしたりすると開封してもらいやすくなるでしょう。
具体的な数字や内容を盛り込もう
例えば「高収入も期待できる営業職」だと、どのくらいもらえるのかが具体的に分かりません。そのため「入社〇年目で平均月収〇〇万円」といった数字を盛り込むことで、求職者へ会社の情報も伝わりやすくなります。
また年収以外にも相手にとってポジティブな印象となるような、役職や制度などの情報を記載することでも開封率がアップします。
親近感を持ってもらうことも重要
親近感を持ってもらいやすくするために、件名に求職者の名前を入れてみるのもおすすめです。
例えば、「営業経験のある○○様に」「○○様のスキルを活かせる○○」など、求職者のプロフィールを見て考えたタイトルは好印象です。求職者自身に、企業側もしっかりと自分のプロフィールを読んだ上でメールを送ってくれていると判断してもらえれば、開封してもらえるチャンスが増えます。
他のメールよりも目立たせよう！
求職者には様々な企業からのスカウトメールや、その他のメールが送られているはずです。
数多くのメールの中からまず件名でしっかりと目に留まりやすいようにレイアウトを考えることもポイントです。記号を効果的に使うことで、他のメールとの差別化をはかりましょう。ただし、読みづらくならないよう、文字数が多すぎないよう注意が必要です。
スカウトメール「件名」例文
それでは具体的に、ポイントを押さえた例文を紹介します。開封率が低いタイトル例もあわせて紹介しますので、タイトルをつける際の参考にしてみてください。
開封率が高いタイトル例
このようなタイトルの場合、経験がなくても働け、尚且つある程度の月収見込みがあるということが理解できます。
また個人名が入ることによって、自分宛のメールだと分かり、求職者の目に留まりやすくなるでしょう。自分のプロフィールのどの部分を見てもらえたのだろうか、ということが気になれば、開封を促す要素にもなります。全体的にポジティブな要素を取り入れたタイトルを考えるようにしましょう。
開封率が低いタイトル例
例えば、このようなタイトルだったとします。急募という言葉は、もしかすると人手不足の会社なのか、あまりに忙しいのではないかといった憶測を呼んでしまうことも。
そのためスカウトメールでは、慎重に使いたい言葉です。またどんな人にも送れるテンプレートのような印象を持ってしまいます。
スカウトメール「内容」例文
開封してもらえれば、応募してもらえるかどうかは内容次第でしょう。ここでは良い例・悪い例の文例を挙げ、ポイントも紹介していきます。
スカウトメール内容の良い例
はじめまして、突然のメール失礼いたします。わたくしは株式会社●●人事部の■■と申します。○○さんのこれまでの経歴が目に留まり、現在弊社が募集する営業職として○○さんをお迎えしたく、ご連絡いたしました。弊社は、○○という事業を展開し多数の商品を取り扱っています。多くの取引があるお客様方に弊社の商品を愛用していただき、年々成長させていただいている企業です。好調の事業である××をさらに拡大させるため営業職の募集を行っており、○○さんが培ってこられたスキルを事業拡大に活かしていただきたく思います。具体的には取引先企業を訪問し、商品の紹介や活用を提案していただくことをお任せできればと考えております。当社で働く魅力についてもご紹介させてください。
＊昇給のチャンスが年に2回
＊有休消化率○％
＊スキルアップを勉強会やサブスクで応援
（上記のように、ターゲットに合わせた企業の魅力を具体例と合わせて紹介する）○○様自身のことやこれまでの経験、前職のことなど、お話しできる機会をいただければと思っております。ご質問だけでも構いません、ご連絡をいただけると幸いです。○○様のお返事をお待ちしております。
スカウトメール内容の悪い例
はじめまして。わたくしは株式会社●●人事部の■■と申します。
弊社は、××を扱う会社でこの業界で実績を積んでまいりました。年々社員数も増え、この度事業拡大に伴い、営業職をさらに募集することにしました。
未経験から営業に転職した際にも安心して働いていただけるよう、充実の研修制度をご用意しています。ぜひ当社をご検討ください。成果が出れば昇給や昇格も可能となっています。
いかがでしょうか。ご興味がございましたら、是非ご応募ください。
まとめ
以上、『開封されるメール』についてお届けしてきました。最後に簡単にまとめると、『具体的』な『要点（メリット）』で『特別感』を出す！といったところでしょうか。
いかに件名で伝えるかが鍵となります！ぜひ今一度、普段送っているメールが「開封したくなる件名になっているか」！？ 確認してみましょう！！
求職者たちは件名を見て、メールを開くかどうか、内容を読むかどうか判断することも多いはずです。スカウトメールの開封率アップ目指すには、タイトル書き方が重要なカギを握っています。ポイントを押さえて引きの強いタイトルづくりをしてみましょう。
お困りな点や、ご相談などがあればいつでもお気軽にお問合せください！
それでは！また次回も宜しくお願いします！！
今回は、『スカウトメールの開封率』をお届けしたいと思います！ スカウトメールとは 企業側は、スカウトを送るターゲットを選択・設定し、応募者側はスカウトサービスに登録していると企業からスカウトメールを受け取ることができるシステムです。 […]
