今回のテーマは、採用活動をする際に、企業ホームページとは別に『専用に新卒採用ホームページ(採用サイト)を作る必要性』についてお伝えします。貴社のHPでは、新卒採用ページ(採用サイト)はありますか?
採用の早期化が進むにあたり、学生も早い段階から企業の情報収集に時間をかけています。今後の新卒採用活動において、採用サイトは、かなり大きな意味を持ちます!!
では、なぜそんなに重要なのか?学生目線をヒントに紐解いていきましょう!
学生「企業研究・業界研究」開始時期はいつ頃?
まずは、学生が企業を調べ始める時期について、みていきましょう。
3月以前に約3割
キャリタス就活2020 学生モニター調査結果によると、エントリーした企業を知ったのは、驚くことに「3月以前」が「約3割」でした。このほとんどがインターンシップサイトや早期に学生と接触することができる、逆求人のスカウトサイトが、学生に知ってもらうきっかけになっているかと思います。
<確報版>5月1日時点の20卒就職活動調査~キャリタス就活2020 学生モニター調査結果より
企業の採用ホームページ公開時期
そういった早期化の流れに沿って、早くから情報を公開している企業もあります。しかし学生が業界研究している割合に対して少ないため、十分な情報を与えられていないのが現状です。
多くの企業は3月の就職サイトグランドオープンのタイミングに合わせて情報公開をしているようです。
DISCO 2019年度採用ホームページ好感度ランキングより
上のグラフデータを見てもらえればわかる通り、秋冬のインターンシップ時期に公開できるように準備を進めるのが望ましいです。学生は、業界研究を進めながら個別の企業についても調べ始め、3 月には大半の学生が志望企業を選んで企業研究を行っているのです!
また、採用ホームページを閲覧する時期としては、インターンシップ開催時期(8月)に一度増え、その後は3月がピークで就職サイトオープン、企業エントリー開始に向けて増えています。
大半の学生がエントリーする企業を調べる為、インターンシップ・説明会に参加する前と選考に参加するタイミングで採用サイトにアクセスしていることがわかります。
株式会社ディスコキャリタスリサーチ 2020年卒採用ホームページに関する調査
なぜ採用サイトが必要なのか
学生約6割の情報源「個別企業のホームページ!」
そもそも学生は志望企業の情報を何から仕入れているのでしょうか。1位は「個別企業のホームページ(58.9%)」という結果でした。しかも、2019年卒と比べると1.7ptも増加しています!
株式会社ディスコキャリタスリサーチ 2020年卒採用ホームページに関する調査
この調査データからもわかるように「この会社にエントリーしてみたい!」と思うのは圧倒的に、企業ホームページ(採用サイト)です!
業界研究・企業研究の段階で情報量が他社よりも劣ってしまえば、その分学生の目に留まる機会も減ってしまいます。
採用サイトを制作する必要性は、明白ですよね。マンパワー不足で採用が上手くいっていない企業ほど、専用の採用サイト制作には力を入れるべきかもしれません。採用サイトが魅力的であれば、学生の志望度も上がります。
採用サイト制作は母集団形成を行う際に有効な施策なのです。
また、個別企業の説明会での情報収集率が2019卒と2020卒と比べると、49.6%から44.6%まで減少しています。その分インターネット上での情報収集率が高まっているため、昨年に比べてネット上での情報収集する学生が増えていることも見えてきました。
では実際にはどんな情報を集めたいと思っているのでしょうか?
企業・採用サイトで学生が知りたい情報とは
■1位:実際の仕事内容(83.3%)
先輩社員の一日のスケジュールや、キャリアステップ等の具体的な内容を載せると学生が描く将来像も明確になります。
■2位:社風(67.2%)
言葉で説明するだけではなく、視覚で印象付けてみてはいかがでしょうか。
企業側が面接の際に学生の印象を見ることと同様、学生側も企業の印象を重要視します。これは採用ページだけでなく、接した社員の方の印象や説明会・面接からも受ける印象で今後の選考を受けるかどうか判断する場合があります。
採用ページにおいてはコンテンツの充実度・ページデザインも会社のコンセプトに合わせて作成するといいでしょう。また、社員旅行の写真や実際に働いている風景等も掲載すると会社の雰囲気を感じさせることができます。
■3位:他社と比べた強み・弱み(56.9%)
企業のコンセプト(キャッチコピー)を重要視すると学生に印象付けることができます。そうすることによって、コンセプトに共感した学生達が集まってくるので他社と差別化しやすくなります。ちなみに四位以下は給与、福利厚生、残業・休日休暇などが続きますが、これらは就職サイトのコンテンツでも表現することが可能です。「就職サイトでは表現しきれない事」これに注力して採用ページをデザインしてみてください。
高好感度!新卒採用サイト 人気ランキング!
では、実際にどんな採用ホームページが人気なのでしょう?
人気のポイントは何か?キャリタス就活2020「採用ホームページに関する調査」の学生からの好感度が高い、採用ホームページの好感度ランキング結果をみていきましょう。ぜひ採用サイト制作の参考にしてみてください。
総合
- 1位 三井物産
- 2位 Sky・日立製作所
- 4位 日本航空(JAL)・三菱UFJ銀行
文系
- 1位 三井物産
- 2位 日本航空(JAL)・三菱UFJ銀行
- 4位 三井住友銀行
理系
- 1位 島津製作所・野村総合研究所
- 3位 ソニー・デンソー
総合1位:三井物産
三井物産は昨年から引き続き、総合1位を獲得しています。学生が知りたいことが網羅された採用HPではないでしょうか。PROJECT THEATERでは、社員の日常に密着したドキュメンタリーを見れるページを設けていて、学生が、”入社したらこんな風に動くことになるのか”という「具体的なイメージ」を持てるようにしていたり、ON&OFF STANDというページでは、社員のオンオフ、一日のタイムスケジュールなどを紹介しています。また、オフィス内の雰囲気がわかるページを設けていたり、募集要項やイベントスケジュールについては1つのページにまとまっていたりと、導線もスムーズな採用サイトです。
学生からの声
●非常に詳しく業務に関して記載されているだけでなく、センスが感じられるオフィス紹介などもあり、多くの情報を集められたから。 文系男子
●挑戦という三井物産で⼤切にしてる信念を感じられたから。 文系男子
●中途入社の方のキャリアも書かれていた。コンテンツが驚くほど多様だったから。 文系男子
●時間帯によって写真が変わるトップベージと充実した内容。 文系⼥子
●社内の様子を⾒られるなど、おもしろいコンテンツが多かった。 文系⼥子
●シネマスタイルの動画が⾒やすくおもしろかった。 理系男子
全体的に、ネット上に存在する企業にバーチャル訪問しているかのような仕様になっているため、学生は画面越しに「企業訪問」しているかのような気分になるホームページなのではないでしょうか。
総合2位:Sky
Skyの採用サイトでは、トップページに動画コンテンツを用いており、それぞれの社員が働いている様子がわかり、社内の雰囲気が伝わりやすい仕様になっています。好きな仕事を好きな者同士で楽しく仕事をしよう!という明るい雰囲気が伝わってくるので、「入社したら楽しく仕事ができるかも?」「こんな先輩たちと働きたいな…!」そんな風に思ってもらえる採用サイトではないでしょうか。
学生からの声
●企業のイメージをしやすいサイト。Skyという社名からもわかるような、⻘空(⽔⾊)の配⾊が多く明るかった。 理系男子
●フレッシュさと、打ち出している「好動⼒」という爽やかさがマッチしている。 文系男子
●明るい社風が押し出されており、読んでいて心地よかった。 文系男子
●新入社員インタビューなど、⾃分に近い人のメッセージが載っていたから。 文系⼥子
●求めてる人物像が分かりやすい。 文系⼥子
●⾃社製品を推さず、研修制度や社風などを全面的に紹介し、人を⼤切にしている印象を受けた。 理系男子
総合2位:日立製作所
各コンテンツがとてもシンプルで「はじめに」「採用情報」「日立の仕事」「日立の人」「企業情報」「SPECIAL」と6つのみ。「日立の人」というコンテンツでは、先輩社員インタビューや、若手社員インタビュー、理系女子対談など、働く社員について知ることができます。また、福利厚生についてもはっきりと提示してあり、学生にも保護者にも安心してもらえる採用HPなのではないでしょうか。
学生からの声
●本当に様々な分野を強みとしており、ここでなら、なんでもできそうだとワクワクしたから。 文系⼥子
●多くのプロジェクトについて知ることができたから。 理系男子
●幅広い事業分野について、それぞれ詳しい説明があったから。 文系男子
●異業種の人からの目線が載っていた。 文系男子
●とても⾒やすかった。複数社員のインタビューなどが載ってるのもよかった。 文系⼥子
●情報が整理されており、⾒やすい。写真などの配置の仕方が好み。 理系男子
人気ベスト3は、TOPのインパクトが強いです。そして上記でお伝えした「学生が知りたいと思う情報」がきちんと備わった作りになっているのがわかりますよね。
学生が「良い印象」を持った採用サイトの具体理由
ほかにも、学生が「良い印象だった」と、好感も持ってもらえた採用サイトの具体理由をご紹介します。
- 社員のインタビューや事業紹介動画など、コンテンツが充実している。
- オフィスの様子がストリートビューのように見られる仕組みがあった。そこまで開示してくれる 企業はあまりないため好印象だった。
- 各種コンテンツが詳細に分けられており、面接などの対策がしやすかったから。
- 採用 Q&A が充実しており、選考前に不安や疑問を解消することができたため。
- 他とは異なる UI だった。セミナー情報がトップにあり、わかりやすかった。
- ログインする度に表示されるひとことが良かった。
- わかりやすくまとまっているほか、採用担当の方の顔が載っており信頼できた。
- 採用日程が初めから開示されていたため、面接の予定が立てやすかった。学生のことを本気で大 切にしていることが伝わってきた。
- 企業の考え方や社員の方の人柄がにじみ出ていて、社風をイメージしやすかったから。実際人事 の方に会って、そのイメージ通りだった。
制作物・事例集(全9ページ)無料ダウンロード
人気トップ3企業と学生の声をまとめると、人気の理由は「コンテンツの充実さ」と、どのコンテンツも「ユーザー(学生)目線」で有る事だと思います。採用ホームページをお持ちの企業様は、いかがでしょうか??貴社の採用ホームページは、ユーザー目線/学生目線の内容になっておりますでしょうか?
「採用ホームページがあるのに、あまり見られてないな、、、。」「採用ホームページが活用できてるのか不安。」「そもそも採用ホームページが無い!2022卒向けで作成して早めに公開したい!」
この様に、お考えの企業様は必読です。採用ホームページ制作を含む、「制作物の事例集」をご紹介いたします!
採用ホームページ、パンフレット、動画、グッズ、などなど、、、、今年はどんな採用ツールで学生のハートを掴みますか?※資料をダウンロードして頂くと、実際の動画も視聴する事ができます!是非、お気軽にダウンロードいただき、人事・採用チームで共有いただけますと幸いです!
人気採用サイトの要領を取り入れて、充実させましょう!
以上、『自社HPに新卒採用サイトを作る必要性』についてお届けしました。最後に、今回のまとめです!
■学生は志望企業の採用サイト・ホームページをみている!
志望度を落とさないためにも充実させていきましょう!イマドキ学生はスマホからのアクセスするケースも多いので、スマホ対応必須です!
■好感度の高い採用サイトに共通するものを真似る!
「デザイン・コンテンツで社風が伝わるようなもの」「自分の働く姿がイメージできるようなもの」
学生はこの2点を重視して貴社を見ています。
■就職ナビサイト以上のコンテンツを取り入れましょう!
就職ナビサイトや口コミだけでは分からない、”採用サイト”限定の情報を多く用意して、何度もアクセスしてもらいましょう!
ここまで、採用ホームページについてたっぷりお話致しました。
ちなみに、、!弊社キャリアマートも採用ホームページがあります。宜しければ、是非ご覧下さいませ!
調べたいことはパソコンよりスマホ!動画コンテンツも採用活動には、もはや必須…⁉
いつもお世話になっております。 今回は、近年特に注目を浴びている「採用動画」についてお届けします! スマホネイティブ世代の学生 以前より重要性が説かれている採用動画ですが、20卒以降の学生に特に効果アリ!とみる、根拠がいくつもあり[…]